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"Idle Talking About My Interesting things"




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Google Chromeは、OSに依存しないコンピューティングのプラットフォームとなることを目的として最適化されたブラウザである。
それはつまり、PCにブラウザさえ入ってれば、インターネットを通して誰でも等しく高機能なサービスを享受できる社会を実現するということでもある。


以下で紹介する動画は

『ブラウザ(Chrome)でこんなことできますよ』

という趣旨の元作られたChrome上で動くJavaScriptによる作品群だ。





この他にも、ブラウザ上でスーパーマリオができるゲームやオフィスソフトが作成・編集できるウェブアプリもあるくらいで、
ブラウザ上で全く出来ないことというのは急速に滅しつつある。

勿論、それらの欠点をあげつらうことは幾らでも可能ではある。
・オフスソフトのレイヤーが崩れるし、無い機能がある。
・そもそもネットワークに繋がっていないと本当に何もできない
etc…etc...

しかしここでそれらの問題点にのみ目を向けるのは本質的でない。
畢竟我々は、これらの技術について
『何にでも使える技術』ではないが、既に『使える技術の一つ』である
という認識を持ち、常に選択肢の一つとして考慮に入れるべきなのである。
それを忘れたとき、人々はこれらの技術に淘汰されるだろう。

以上、クラウドコンピューティングという破壊的イノベーションのお話でした。
(クラウドのメリットについては、過去のエントリを参照してください)

(動画のウェブアプリケーションは全てchrom experimentというページで公開されています)

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昨日、とあるプレゼン発表を行ったのだが、その際に質問された内容にその場でうまく答えることができなかった。
悔しかったので家に帰ってから自分の考えをまとめた。

=======================================================
Q: データの「暗号化」に対する「閾値秘密共有分散」のメリットは?
A: 以下の二つが主な優位性かと思われる。
1 復号化にカギが要らない
2 分散データがそろわなければ、復号化が絶対不可能
3 大きなデータが小さな複数データになる

1について、鍵というのは暗号における恒常的な泣き所となる。どんなに強力な暗号も鍵が漏れれば無力化するし、鍵を無くせば正規の所有者さえ元データを見ることは叶わなくなる(公開鍵暗号は鍵配送問題の代わりに、別のデメリットを許容している)。
一方、分散化では、分散データの関係性自体がカギの役割も果たしているので、分散データの内の必要数さえセキュアな状態に置いておけば漏洩の心配はなく、また鍵データが紛失した(壊れた)ため「復号化出来ない」ということがない。

2について、数学的に解読できないことが証明されている暗号は「ワンタイムパッド暗号」しかない(量子暗号は「解読されたことが絶対にわかる」)。一方、秘密分散法は漏洩したデータが復号に必要な数以下であれば、1部分たりとも復号化できない。

3について、『元データ量 = 分散データの総量』になる秘密分散アルゴリズムを使えば、一つのデータを様々なストレージに分散することで、個々のストレージやネットワークの負担を軽減し、安全性を高めることができる。

一般論としては、それぞれに違うメリットデメリット(秘密鍵暗号の利点は例えば「処理が早いこと」)があり、その利用先によって使い分けるべきである。これまで自分は他の研究のこともあり、秘密分散法に拘っていたが、確かに選択肢の一つとして「暗号化」に視野を向けるのも必要かもしれない。



Q: 「ロックイン」を逃れるための便利な技術は、それ自体にロックインされているということにならないか?
持論だが、ロックインには2種類あると思う。それは「仕様によるロックイン」「性能(利便性)によるロックイン」である。
ベンダーが主に使う戦略は前者であり、ユーザは有無を言わさずそのシステムを使わざるを得ない。これは、ベンダーが一部の市場を独占し、そのシステムの仕様を秘匿するすることによって行われる。
後者は純粋にその価値から需要が発生しており、システムの透明性如何で利用率が推移しない。
消費者の立場に立つと、前者は排除すべき存在であり、後者はそれがユーザサイドに立ち透明性を保ち続けるのであれば問題はない。

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何かに挑戦する機会を持つたびに思うのだが、ひとつの目標に向けて限られた時間内で邁進するというのは、(結果如何に関わらず)自分の周りの物事を整理し、今現在の自分を理解する上で非常に良い機会となる。
短すぎる人生を浪費しないために、自分の周りに満ちている可能性を惰性で見過ごすことがないようにしなければ、と強く感じる今日この頃。



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プロフィール
HN:
Hamhei HORIUCHI
HP:
性別:
男性
職業:
Researcher
趣味:
Reading, Coding, Thinking, Singing, & Football
自己紹介:
貴方が本を読み続ける限り、貴方は取るに足りない紙屑の存在に幻滅し続けるだろう。
Blogもそれと同じで、その殆どは読んだ人間に対して何も学ばせることの無い、全く意味を為さない落書きみたいな内容だ.

一方,文章を書くという行為は、主体に対して幾許かの成長を約束する.退化はあり得ない.
その一例として、物事を体系化する手順を学習することができたり,自己理解が促進されたり,さらには新鮮な驚きと発見が内から魔法のように引き出されることもある.

最後に、我々の価値観が互いを許容でき,かつ刺激し合う程度に『違って』いますように.
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