ネットワークを跨いだ仮想ドライブシステム間のデータ通信速度の測定について

最近、ファイルシステム系のソフトウェアを開発している。

ここではその過程で行った実験の簡単な説明をしてみたいと思う。



ネットワークを跨いだ仮想ドライブシステムを構築し、その通信速度を計ってみた










環境として、上図のような系を用意した（参考：pingによるLan内のNetwork Speedの計測結果）。

行った測定は…
ファイルサイズを変動させながら、以下の2種類のデータ転送をそれぞれ行った。
①SATA - HDD　→　仮想ドライブ （LAN内の別PCのSATA - HDD）
②SATA - HDD　→　USB - HDD

結果は以下の通りであった。









スループットとしては、①が96Mbps、②が28.8Mbps程度であった。

この結果から、ネットワークを挟んだ仮想ドライブシステムでは・・・
・５MBくらいまでならローカルの外付けHDDとの差をあまり気にせずに使えるかなぁ
・それ以上のファイルを使うとなると、キャッシュとかの対策が必要かな
って感じのことがわかった。

ちなみにこの実験のために作った『ファイル転送の所要時間の計測プログラム』はフリーで公開しています。